小説
『まつろわぬモノと折れた軍刀、XXXなこの世界』

あらすじ

科学文明が発達し、神秘や怪異の世界と交わり初めた時代。
日毎に緊張感を増す世界情勢の中で帝国は富国強兵政策に乗り出し、労働力と資源確保のために、長らく相互不可侵を貫いていた領土内の“亜人種”たちを力づくで征服し、二等臣民として実質的な隷従を強いた。
天日帝国陸軍中尉・遠野桜雪は、強者が好き勝手に振る舞い弱者を虐げる国と世界の在り方に、疑問と不満を募らせていた。
上官たちから煙たがられ、昇進の機会を棒に振りながらも、遠野は軍命に反しない範疇で亜人たちの命と身柄を尊重し、監督下にある亜人種たちの村へ物資を運んだりもした。
懇意の亜人村も増え、少しずつでも世界を変えていける手応えを感じていた。
ある日、帝都近隣の森林地帯に災害級の魔獣《竜》の出没が確認される。
遠野は亜人たち二等“臣民”の避難誘導許可を上官からもぎ取り、小隊を率いて懇意となった村々へと急行する。
そこで遠野は、村の人々が孤児の少女を竜を鎮めるための生贄に差し出したことを知る。
強者から弱者へ。弱者はさらに弱き者へと、苦しみと痛みを押し付ける世界の形に、人の在り方に、遠野は絶望した。
小隊に村人たちの避難誘導を押し付けて、遠野は生贄の少女を助けに森の奥地へと向かう。
世界の理不尽と決別し、命を賭してでも一矢報いるために、人の身では決して抗うことの叶わない圧倒的な強者《竜》と対峙する。

『まつろわぬモノと折れた軍刀、XXXなこの世界』
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