コンセプト
『力まずに観られて、心に染み入るようなドラマ』
テーマ
『連綿と続くヒトとヒトとの縁こそが人生であり生きるということ』
ログライン
「何者にもなれず誰にも知られず心折れた青年が、誰にも知られない人ならざるものたちのお世話をしながら、彼らとの縁に救われていく」
想定時間
60分ドラマ
あらすじ
高尾佑(28)は仕事の契約を打ち切られ、失意の中、自宅の布団で横になっていた。現実から逃れるように睡魔へと身を任せるも、飲み仲間の電話に叩き起こされ、やむなく居酒屋へと向かう。
結婚した友人、仕事に勤しむ友人。いたたまれず、高尾は酒に逃げる。
泥酔した高尾は見知らぬ神社に迷い込んだ。お賽銭を奮発し、本殿に手を合わせて、高尾は仕事も恋もありとあらゆる良縁を祈る。
「良いご縁がありますように!」
翌朝、境内で目を覚ました高尾は、偶然出会った黒猫のあとを追って、大きくとも古臭い一軒の家へとたどり着く。
家の主人である渡会志郎(68)の好意に甘えて、風呂を借り、汚れた服を洗ってもらい、昼食までごちそうになる。
渡会との世間話は、やがてお互いの身の上話となる。
弱音を吐きかけて口をつぐむ高尾に、話を聞かせてくれないかと渡会は言う。
酒の力も借りながら、二人はお互いの身の上を余さず晒しあい、意気投合した。胸襟をひらいた高尾の前に、姿を隠していた家のものたちも姿をあらわしはじめる。
高尾を気に入った渡会は、彼にひとつの願いを申し出る。
「しばらくの間、家の留守を預かってもらえないだろうか」
真摯な渡会たちの様子に、高尾はそれを引き受けた。
翌朝、目が覚めた高尾は、ようやく思い至る。
この家が、どこかフツウではないことに。
現れては消える家人たちの姿。
高尾はひとまず考えることを放棄して、風呂へと現実逃避した。
時を同じくして、渡会の孫娘、真山美佳(17)は家へと向かっていた。
よもや祖父が昨日あったばかりの赤の他人に家を預けたなどと、想像もしない彼女は勝手知ったる様子で戸を開けて玄関に上がり、折り悪く風呂から上がったばかりの全裸の高尾と鉢合わせてしまう。
脱兎のごとく逃げ出す彼女に、高尾が追いすがる。
「ちがうんです! 話を聞いて!」
こうして高尾の新しい日々が幕を上げたのだった。
本文
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